ソフトバンクの料金プランは? 評判やメリット・デメリットなど

ソフトバンク」は日本の4大キャリアの1つ。「ドコモ」「au」に続く後発のブランドですがiPhone目当てで乗り換えた、という人も多いのではないでしょうか。今でも引き続き使い続けている人ももちろんいるでしょうね。

格安SIMが普及した今では、安さを求めて「ソフトバンク」を含め「ドコモ」や「au」から他社へ乗り換えたというケースがよく見られると思います。しかし大手キャリアは格安SIMとは違うメリットを持っているというのもまた事実なので、ここでは「ソフトバンク」について詳しく見ていきたいと思います。

というわけでここでは「ソフトバンク」が提供する料金プランやサービスについて基本的な情報をまとめてみました。

4大キャリア

画像はソフトバンク 公式HPより引用

自前の回線網や通信設備などを所有して、音声通話、データ通信といった通信サービスを提供している事業者のことを「通信キャリア」(単に「キャリア」、また「回線事業者」とも呼ばれる)と呼びます。代表的なところでは「NTT東日本」「NTT西日本」「KDDI」「ソフトバンク」また、ケーブルテレビ事業者などもこれに該当します。

このうち「NTTドコモ」「KDDI」「ソフトバンク」「楽天モバイル」の4社は携帯電話事業者において「4大キャリア」(「大手4キャリア」などとも呼ばれる)と呼ばれています。

その「4大キャリア」の1つである「ソフトバンク」は、メインブランドとして「ソフトバンク」、またサブブランドの「Y!mobile(ワイモバイル)」、オンライン専用ブランドの「LINEMO」などのサービスを展開しています。

月額料金や諸費用について

料金プラン

ソフトバンクの料金プランは下記の通り。

メリハリ無制限」はデータ容量無制限のプラン。「ミニフィットプラン+」は使用したデータ通信量によって料金が変動する従量制のプランです。

料金プラン一覧
  • メリハリ無制限
  • ミニフィットプラン+

月額料金

メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」それぞれの月額料金は以下のようになっています。

メリハリ無制限 ミニフィットプラン+
月額料金 7,238円 3,278円~5,478円
データ容量 無制限 3GB
無料通話 ※1 ※1
国内通話料 22円/30秒 22円/30秒

※1 「家族割引」加入で家族間通話無料。

やはり「格安SIM」に比べるとソフトバンクの料金プランは月額料金が高いという印象ですね。特に「メリハリ無制限」はデータ容量無制限というだけあり月額7,238円とかなり高額。自分が実際に月間どのくらいのデータ容量が必要なのかをしっかりと把握して選ぶことをおすすめします。

諸費用について

初期費用

ソフトバンクの初期費用は以下の通り。「新規契約事務手数料」として3,300円が必要です。ただしオンラインショップで手続きをする場合は新規契約事務手数料は無料となっています。

新規契約時の初期費用

新規契約事務手数料
3,300円
※オンラインショップの場合は無料。

SIMカード発行手数料
なし

解約時にかかる費用

メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」いずれの料金プランも解約時に発生する違約金などの費用はありません。

解約時にかかる費用

最低利用期間
なし

契約解除料
なし

MNP転出手数料
なし

ソフトバンクの料金プラン「メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」はいずれも最低利用期間が設定されていません。つまり、どのタイミングで解約しても契約解除料が発生することはないということです。

また「MNP(Mobile Number Portability:携帯電話番号ポータビリティ)」を利用して他の携帯電話会社へ乗り換えする際に必要となる「MNP予約番号」取得時の「MNP転出手数料」も無料となっています。

つまりソフトバンクを解約する場合、或いはソフトバンクから他社へ乗り換える場合において解約金、違約金などが発生することはありません。

データチャージ

格安SIMの多くでは料金プランにおける月間のデータ容量を使い切った場合「データチャージ」を行うことでデータ容量の残量をチャージ(増量)することができます。

ソフトバンクの「チャージ(追加データ購入)」について、利用料金や有効期間などの詳細は以下の通り。

追加データ容量 利用料金 有効期間
0.5GB 605円 購入月の翌請求月末まで
1GB 1,100円 購入月の翌請求月末まで

料金プランの特徴

データ容量の繰り越しは不可

格安SIMが一般的になったことで「データ容量の繰り越し」というサービスもよく知られるようになりました。

データ容量の繰り越し」とは、料金プランで定められたデータ容量を当月に使い切れなかった場合、余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができるサービスのことで、格安SIMでは採用しているケースがよくあります。

しかしソフトバンクの料金プラン「メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」では「データ容量繰り越し」のサービスは提供されていません。

メリハリ無制限」はデータ容量無制限の料金プランなので、そもそも「データ容量の繰り越し」の概念がありません。「ミニフィットプラン+」についても従量制としてデータ容量3GBまでしか月額料金が設定されていません。その為、月が変わることでデータ容量はリセットされます。

ただし「チャージ(追加データ購入)」で購入したデータ容量については購入月の翌請求月末まで有効となっています。

データ容量超過後の通信速度

データ容量に制限のある料金プラン「ミニフィットプラン+」では、当月のデータ通信量が規定のデータ容量(3GB)を超過した後は低速でのデータ通信となります。

データ容量超過時の各料金プランにおける通信速度は以下の通り。

料金プラン 低速時の通信速度
メリハリ無制限 -
ミニフィットプラン+ 最大128kbps

メリハリ無制限」はデータ容量無制限の料金プランですが「テザリング」「データシェア」を利用する場合のデータ容量は合計30GBに上限が設定されています。その為30GB超過時は「テザリング」「データシェア」におけるデータ通信速度は最大128kbpsに制限されます。

なお、超過後の速度制限については「チャージ(追加データ購入)」を利用してデータ容量の残量を増量することで解除することが可能です。

通信速度の切替は不可

格安SIMによってはデータ通信において「高速モード⇔低速モード」といったように、通信速度を自由に切り替えることが可能なサービスを提供しているブランドもあります。

これは「低速モード」でのデータ通信は通信速度に一定の制限をかける代わりにデータ容量を消費しないというサービスで「節約モード」などとも呼ばれるものです。

あまりデータ通信量を必要としない「軽い」ネット接続は「低速モード」を利用することによってデータ容量のムダ遣いを防ぐことができる、というわけです。

しかし残念ながらソフトバンクの料金プラン「メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」では「高速モード⇔低速モード」の切替の機能は提供されていません。

海外でのデータ通信

ソフトバンクでは「国際ローミングサービス」を提供しているので海外で音声通話、及びデータ通信を行うことができます。

ソフトバンクユーザーが海外でネット接続する場合はソフトバンクが提供する「海外パケットし放題」「アメリカ放題」の国際ローミングサービスを利用することができます。

国際ローミングサービス

海外パケットし放題

料金
約25MBまで:1,980円/日
以降どれだけ使っても:2,980円/日

対象エリア
200以上の国と地域


アメリカ放題

料金
無料

対象エリア
アメリカ本土、アラスカ、ハワイ、プエルトリコ、バージン諸島(アメリカ領)

ソフトバンクの場合、アメリカに限定すれば無料で利用できる「アメリカ放題」がかなりお得なのですが、それ以外の国・地域では「海外パケットし放題」を利用することになり、ドコモ、auに比べると国際ローミングサービスの料金が高いという印象ですね。

通話オプション

ソフトバンクでは音声通話用の定額オプションとして下記の2種類が用意されています。

月間の通話において、5分を超える通話が多い人は「定額オプション+」、5分以内の短時間の通話が多い人は「準定額オプション+」を利用するとよいですね。

通話定額オプション

準定額オプション+(880円/月)
1回5分以内の国内通話が24時間かけ放題。

定額オプション+(1,980円/月)
国内通話が24時間かけ放題。

通信速度について

ソフトバンクの通信速度について見てみましょう。通信速度については「みんなのネット回線速度」という、携帯キャリアや光回線の速度比較が出来るサイトの情報を参考にしてみます。
参考:みんなのネット回線速度(https://minsoku.net)

※「みんなのネット回線速度」にて直近3ヶ月に計測された「ソフトバンク」の測定結果からの平均値を参照。(2022年3月16日現在)

※「みんなのネット回線速度」における測定結果は、通信環境や時期によって結果が変わってくるので、内容についてはあくまで参考程度としてください。


下記はソフトバンクの時間帯別の平均速度です。
※みんなのネット回線速度(https://minsoku.net/speeds/mobile_major_carrier/services/softbank)より引用

こちらの測定結果を見る限りではどの時間帯もストレスなくデータ通信が行えるであろうことが見て取れます。格安SIMと比べて通信速度に安定感があり、その品質の高さはさすがと言ったところですね。

時間帯 下り 上り
119.51Mbps 22.7Mbps
83.81Mbps 18.03Mbps
夕方 94.53Mbps 20.49Mbps
70.96Mbps 16.55Mbps
深夜 103.9Mbps 16.97Mbps

割引・特典など

データ通信の安定感とともにソフトバンクを選ぶ大きな理由となるのがさまざまな割引・特典だと言えるでしょう。

データ通信量3GB以下の月は割引1,650円

メリハリ無制限」では月間のデータ通信量が3GB以下の場合、その月の月額料金から1,650円割引となります。

画像はソフトバンク HPより引用

ただ、データ容量無制限の料金プランを使っていて月間のデータ通信量が3GB以下になるというのはあまり現実的とは言えず、本来の自分の使い方にあった料金プランを選んでいるかどうか、という点を検証してみる必要があるのではないかと思います。

その程度のデータ通信量で済む月が多いのであれば「ミニフィットプラン+」を選ぶか、或いは格安SIMに乗り換えた方がよいかもしれません。

家族割引

家族割引」は同一グループ内の家族同士の国内通話・国内メールが24時間無料となるサービスです。

サービス内容
  • 同一グループ内の家族への国内通話・メールが24時間無料。
  • 最大10回線まで(同一住所でない家族でも可)。
  • 一人ずつ請求を分けられる。

新みんな家族割

画像はソフトバンク HPより引用

「新みんな家族割」とは、対象となるの料金プランを契約している場合、同一の「家族割引」グループの合計回線数に応じて月額料金が割引されるサービスです。

「家族割引」グループにカウントされる料金プランと「新みんな家族割」で割引き対象となる料金プランは同一ではないので注意が必要。

メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」はいずれも「家族割引」グループのカウント対象ですが「ミニフィットプラン+」は「新みんな家族割」の割引対象とはなりません。

「家族割引」グループにカウントされる料金プラン、及び「新みんな家族割」で割引き対象となる料金プランについての詳細は以下の通りです。

料金プラン カウント対象 割引対象
データプランメリハリ無制限
データプランメリハリ
データプラン50GB+
データ定額 50GBプラス
データ定額 50GB
データプランミニフィット+※2 ×
データプランミニフィット※2 ×
データプランミニ※2 ×
データプラン3GB(スマホ)※2 ×
データプラン3GB(ケータイ)※2 ×
データプラン100MB※2 ×
データ定額ミニモンスター※2 ×
データ定額スマホデビュー※2 ×

また「家族割引」グループの回線数における「メリハリ無制限」の割引額は以下の通りです。

回線数 割引額(1回線あたり)
1回線 0円
2回線 660円
3回線以上 1,210円

おうち割 光セット

おうち割 光セット」とは、対象となるインターネットサービスを利用している場合、スマートフォンの月額料金が割引となるサービスです。

メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」を利用している場合、どちらも「おうち割 光セット」を適用することで1,100円の割引きとなります。
※上記以外にも割引き対象となる料金プランあり。

料金プラン 割引額
データプランメリハリ無制限 1,100円
データプランミニフィット+ 1,100円

おうち割 光セット」の対象となるインターネットサービスは以下の通り。

対象インターネットサービス
  • SoftBank 光(※)
  • SoftBank Air
  • Yahoo! BB ADSL
  • SoftBank ブロードバンド ADSL(エンジョイBB)
  • ケーブルライン
  • ひかりdeトークS(ケーブルライン)
  • NURO 光 でんわ(ケーブルライン)
  • Yahoo! BB 光シティ

※ 「SoftBank 光」の場合、下記指定オプション(550円~)への加入が必要。
■SoftBank光 ファミリー(10ギガ以外の場合)
・光BBユニットレンタル
・Wi-Fiマルチパック
・BBフォンまたはホワイト光電話または光電話(N)+BBフォン
■SoftBank光 ファミリー(10ギガの場合)
・光BBユニットレンタル
・Wi-Fiマルチパック
・ホワイト光電話

YouTube Premium 6ヵ月無料

メリハリ無制限」を契約している場合「YouTube Premium」を6ヶ月間無料で利用することができるキャンペーンに申し込みことができます。
※キャンペーン期間:2022年2月1日~終了時期未定

また、7ヶ月目以降も25%オフ(日本国内のAndroid OS版価格に対して。2022年1月28日時点で月額料金880円)で利用することが可能。

メリット・デメリット

最後にソフトバンクのメリット・デメリットをまとめてみました。それぞれをよく把握したうえで、自分の使い方にはメリットの方が多いのか、デメリットの方が多いのか、を検討してみるといいですね。

ソフトバンクのメリットとしては以下のような点があげられます。

ソフトバンクのメリット
  • 1日通して通信速度が安定している。
  • 割引き特典が豊富。
  • 家族間の国内通話が無料のサービスあり。
  • インターネットサービスとセットで割引きあり。
  • 実店舗でのサポートあり。
  • 海外でデータ通信が可能。

ソフトバンクのデメリットとしては以下のような点があげられます。

ソフトバンクのデメリット
  • 月額料金が高い。
  • 余ったデータ容量の繰り越しができない。
  • 通信速度の切り替えができない。
  • データ容量の追加購入料金が高い。

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