NTTドコモ(NTT docomo)の料金プランは? 評判やメリット・デメリットなど

NTTドコモ」といえばもう誰もが知っている携帯電話事業者の老舗ですね。かつて使っていたという人はかなりいるのではないでしょうか。今でもまだ使っているという人ももちろんいるでしょうね。

格安SIMが普及した現在ではドコモも数ある選択肢の中の1つとなり、安さを求める人にとっては乗り換え先の対象からは外れてしまいがちです。しかし格安SIMとはまた違う特徴を持っているのも事実。

というわけでここでは「NTTドコモ」が提供する料金プランやサービスについて基本的な情報をまとめてみました。

4大キャリア

画像はNTTドコモ 公式HPより引用

自前の回線網や通信設備などを所有して、音声通話、データ通信といった通信サービスを提供している事業者のことを「通信キャリア」(単に「キャリア」、また「回線事業者」とも呼ばれる)と呼びます。代表的なところでは「NTT東日本」「NTT西日本」「KDDI」「ソフトバンク」また、ケーブルテレビ事業者などもこれに該当します。

このうち「NTTドコモ」「KDDI」「ソフトバンク」「楽天モバイル」の4社は携帯電話事業者において「4大キャリア」(「大手4キャリア」などとも呼ばれる)と呼ばれています。

月額料金や諸費用について

料金プラン

ドコモの料金プランは下記の通り。音声通話が可能なプランが6種、データ通信専用のプランが5種用意されています。

料金プラン一覧

音声通話付きプラン

  • 5Gギガホ プレミア
  • 5Gギガライト
  • ギガホ プレミア
  • ギガライト
  • はじめてスマホプラン
  • U15はじめてスマホプラン

データ通信プラン

  • 5Gデータプラス
  • データプラス
  • LTE上空利用プラン
  • ケータイプラン
  • キッズケータイプラン(Xi)

ここではドコモユーザーの多くが利用するであろう「5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」の4種について詳しく見ていきたいと思います。

月額料金

5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」それぞれの月額料金は以下のようになっています。

5Gギガホ
プレミア
5Gギガライト ギガホ
プレミア
ギガライト
月額猟奇 7,315円 3,465円~6,765円 7,205円 3,465円~6,765円
データ容量 無制限 7GB 60GB 7GB
無料通話 家族間通話無料 家族間通話無料 家族間通話無料 家族間通話無料
超過データ料金 - 1,100円/1GB - 1,100円/1GB
国内通話料 22円/30秒 22円/30秒 22円/30秒 22円/30秒

やはり格安SIM各社の料金プランに比べると月額料金が高いという印象ですね。特に「5Gギガホ プレミア」「ギガホ プレミア」は大容量ということもあってかなり高額。自分が必要とするデータ容量をよく見極めて選ぶことをおすすめします。

諸費用について

初期費用

ドコモの初期費用は以下のようになっています。

初期費用

契約事務手数料
3,300円
※ドコモオンラインショップで手続きをする場合は無料。

SIMカード発行手数料
0円

解約時にかかる費用

5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」いずれの場合も解約時にかかる各種費用は以下のようになっています。

解約時にかかる費用

最低利用期間
なし

契約解除料
0円

MNP転出手数料
0円

ドコモの料金プラン「5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」はいずれも最低利用期間が設定されていません。つまり、どのタイミングで解約しても契約解除料が発生することはありません。

また「MNP(Mobile Number Portability:携帯電話番号ポータビリティ)」を利用して他の携帯電話会社へ乗り換えする際に必要となる「MNP予約番号」取得時の「携帯電話番号ポータビリティ手数料」も無料となっています。

つまりドコモを解約する場合、或いはドコモから他社へ乗り換える場合において解約金、違約金などが発生することはありません。

データチャージ

格安SIMの多くでは料金プランにおける月間のデータ容量を使い切った場合「データチャージ」を行うことでデータ容量の残量をチャージ(増量)することができます。

ドコモの場合は「1GB追加オプション」というオプションの形で「データチャージ」が提供されていますが、内容は他の格安SIMと同様にデータ容量を購入することでデータ容量の残量が増量されます。

ただし「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ(既に新規受付は終了)」の料金プランを契約している場合は「1GB追加オプション」の利用はできないようです。
※データ容量無制限なので利用の必要はないということでしょう。

「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」をご契約の方は、「1GB追加オプション」をお申込みいただけません。

ドコモ HPより引用
料金プラン 追加料金(1GB)
5Gギガホ プレミア 利用不可
5Gギガライト 1,100円
ギガホ プレミア 1,100円
ギガライト 1,100円

料金プランの特徴

データ容量の繰り越しは不可

格安SIMが一般的になったことで「データ容量の繰り越し」というサービスもよく知られるようになりました。

データ容量の繰り越し」とは、料金プランで定められたデータ容量を当月に使い切れなかった場合、余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができるサービスのことで、格安SIMでは採用しているケースがよくあります。

しかしドコモの料金プラン「5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」ではデータ容量を繰り越すサービスは提供されていません。

まず「5Gギガホ プレミア」はデータ容量無制限なので「データ容量の繰り越し」という概念がありません。「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」についても当月のデータ通信量が規定のデータ容量に達しなかったとしても、月が変わるとリセットされ使用できるデータ容量が増量されることはありません。

ただし「1GB追加オプション」で購入したデータ容量については翌月まで繰り越されます。

使用されなかったデータ量はくりこしできません。 なお、当月の利用可能データ量を超えスピードモード/1GB追加オプションで追加したデータ量は、翌月までくりこしすることができ、ご契約料金プランのご利用可能データ量より前に利用されます。

ドコモ よくあるご質問 より引用

データ容量超過後の通信速度

データ容量無制限の「5Gギガホ プレミア」以外の料金プラン「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」では、当月のデータ通信量が規定のデータ容量を超過した後は低速でのデータ通信となります。

データ容量超過時の各料金プランにおける通信速度は以下の通り。

料金プラン 低速時の通信速度
5Gギガホ プレミア -
5Gギガライト 最大128kbps
ギガホ プレミア 最大1Mbps
ギガライト 最大128kbps

ギガホ プレミア」は低速時でも最大1Mbpsの通信速度。この程度であれば高画質の動画を観るといった使い方でない限りそれほどストレスなくデータ通信が行えるのではないかと思います。
しかし「ギガホ プレミア」のデータ容量は60GBなので、これを使い切ってしまうというのもなかなか考えられませんが・・・

5Gギガライト」と「ギガライト」の低速時の通信速度は最大128kbps。これはちょっと心もとないスピードなので、使用中はかなりストレスを感じると思われます。

なお、超過後の速度制限については「1GB追加オプション」を利用してデータ容量の残量を増量することで解除することが可能です。

通信速度の切替は不可

格安SIMによってはデータ通信において「高速モード⇔低速モード」といったように、通信速度を自由に切り替えることが可能なサービスを提供しているブランドもあります。

これは「低速モード」でのデータ通信は通信速度に一定の制限をかける代わりにデータ容量を消費しないというサービスで「節約モード」などとも呼ばれるものです。

あまりデータ通信量を必要としない「軽い」ネット接続は「低速モード」を利用することによってデータ容量のムダ遣いを防ぐことができる、というわけです。

しかし残念ながらドコモの料金プラン「5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」では「高速モード⇔低速モード」の切替の機能は提供されていません。

海外でのデータ通信

ドコモでは「国際ローミングサービス」を提供しているので海外で音声通話、及びデータ通信を行うことができます。

ドコモユーザーが海外でネット接続する場合はドコモが提供する「パケットパック海外オプション」「海外パケ・ホーダイ」のいずれかの国際ローミングサービスを利用することになります。

国際ローミングサービス

パケットパック海外オプション

料金
1時間200円~(国・地域によって異なる)
(例)韓国の場合
1時間プラン:200円
24時間プラン:980円(1日あたり980円)
3日間プラン:2,480円(1日あたり約827円)
5日間プラン:3,980円(1日あたり796円)
7日間プラン:5,280円(1日あたり約754円)

対象エリア
200以上の国・地域


海外パケ・ホーダイ

料金
20万パケット(約24.4MB)まで:1,980円/日
20万パケット(約24.4MB)以上:2,980円/日

対象エリア
200以上の国・地域

パケットパック海外オプション」の方が圧倒的に料金が安いのでおすすめ。グループ旅行など複数人でテザリングするといった使い方であれば「海外パケ・ホーダイ」もありかもしれません。

通話オプション

ドコモでは音声通話用の定額オプションとして下記の2種類が用意されています。

月間の通話において、5分を超える通話が多い人は「かけ放題オプション」、5分以内の短時間の通話が多い人は「5分通話無料オプション」を利用するとよいですね。

通話定額オプション

かけ放題オプション(1,870円/月)
国内通話がかけ放題。

5分通話無料オプション(770円/月)
5分以内の国内通話が無料。

通信速度について

ドコモの通信速度について見てみましょう。通信速度については「みんなのネット回線速度」という、携帯キャリアや光回線の速度比較が出来るサイトの情報を参考にしてみます。
参考:みんなのネット回線速度(https://minsoku.net)

※「みんなのネット回線速度」にて直近3ヶ月に計測された「NTTドコモ」の測定結果からの平均値を参照。(2022年3月1日現在)

※「みんなのネット回線速度」における測定結果は、通信環境や時期によって結果が変わってくるので、内容についてはあくまで参考程度としてください。


下記はドコモの時間帯別の平均速度です。
※みんなのネット回線速度(https://minsoku.net/speeds/mobile_major_carrier/services/ntt-docomo)より引用

言うまでもありませんが格安SIMと比べるとデータ通信の品質は段違い。どの時間帯も安定した通信速度を保っています。さすがはドコモといったところでしょう。

時間帯 下り 上り
200.92Mbps 21.49Mbps
170.64Mbps 17.5Mbps
夕方 157.93Mbps 16.69Mbps
116.97Mbps 14.03Mbps
深夜 134.41Mbps 15.86Mbps

割引・特典など

データ通信の品質とともにドコモを選ぶ大きな理由となるのが割引・特典でしょう。

データ通信量3GB以下の月は割引1,650円

5Gギガホ プレミア」「ギガホ プレミア」では月間のデータ通信量が3GB以下の場合、その月の月額料金から1,650円割引となります。

画像はドコモ HPより引用

ただ、データ容量無制限、或いは60GBといった大容量の料金プランを使っていて月間のデータ通信量が3GB以下というのはあまり現実的ではないでしょうね。

その程度のデータ通信量で済む月がそれほどあるのであれば他の料金プランを選ぶか、格安SIMに乗り換えた方がよいかもしれません。

ファミリー割引

ドコモの利用者であれば、家族間の国内通話が無料となります。主回線から三親等以内の家族が対象で、20回線まで「ファミリー割引」としてグループを組むことが可能。

なお、ドコモにおける「三親等以内の家族」の定義には、事実婚や同性パートナーも含まれるもよう。

ドコモが定める三親等の家族の定義は、法律上の結婚のみならず、互いに婚姻の意思を持って夫婦として共同生活を行っている場合(いわゆる事実婚や同性パートナー)を含みます。

ドコモHPより引用
画像はドコモ HPより引用

みんなドコモ割

同一の「ファミリー割引」グループ内で、条件を満たした回線数に応じて月額料金が回線ごとに最大1,100円割引きされます。

画像はドコモ HPより引用

適用条件については、同一「ファミリー割引」グループ内における音声通話が可能な料金プランが回線数のカウント対象となります。
※「2in1」「キッズケータイプラス」「キッズケータイプラン」は除く。

なお、ドコモのオンライン専用ブランドである「ahamo」も回線数のカウント対象となりますが、割引きの対象とはなりません。割引き対象の料金プランは以下の通りです。

割引対象の料金プラン
  • 5Gギガホ プレミア
  • 5Gギガホ
  • 5Gギガライト
  • ギガホ プレミア
  • ギガホ
  • ギガライト

回線数による割引額は以下の通り。

回線数 割引額(1回線あたり)
1回線 なし
2回線 550円
3回線以上 1,100円

ドコモ光セット割

同一「ファミリー割引」のグループ内に「ドコモ光」(ドコモが提供するプロバイダ一体型の光インターネットサービス)を契約している回線がある場合、各回線の月額料金から料金プランに応じた金額が永年割引きされます。

料金プランによる割引額は以下の通り。
※対象の「ドコモ光」は定額プラン(タイプA/B/C/単独タイプ、10ギガ タイプA/B/単独タイプ)を契約の場合

料金プラン 割引額
5Gギガホ プレミア 1,100円
5Gギガホ 1,100円
ギガホ プレミア 1,100円
ギガホ 1,100円
5Gギガライト
ギガライト
~7GB 1,100円
~5GB 1,100円
~3GB 550円
~1GB -

dカードお支払割

5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」は利用料金の支払い方法を「dカード」「dカード GOLD(家族カード含む)」に設定(定期クレジット)することで187円割引きとなります。

dカードお支払割

割引額
187円/月

対象の料金プラン
・5Gギガホ プレミア
・5Gギガホ
・5Gギガライト
・ギガホ プレミア
・ギガホ
・ギガライト
・はじめてスマホプラン
・U15はじめてスマホプラン

適用条件
対象の料金プランにおいて、利用月の末日時点で利用料金の支払い方法を「dカード」「dカード GOLD(家族カード含む)」に設定すること。

ずっとドコモ特典

ドコモを長期間利用するユーザーを対象として「dポイントクラブ」のステージに応じて誕生月に「dポイント(期間・用途限定)」が最大3,000pt進呈されます。

dポイントクラブのステージ 進呈ポイント数
プラチナステージ 3,000pt
4thステージ 2,000pt
3thステージ 1,500pt
2thステージ 1,000pt
1thステージ 500pt

メリット・デメリット

最後にドコモのメリット・デメリットをまとめてみました。それぞれをよく把握したうえで、自分の使い方にはメリットの方が多いのか、デメリットの方が多いのか、を検討してみるといいですね。

ドコモのメリットとしては以下のような点があげられます。

ドコモのメリット
  • データ通信の品質が高く通信速度が安定している。
  • 割引きの特典が多い。
  • 家族間の国内通話が無料。
  • 長期間利用するとdポイントがもらえる。
  • ドコモショップでのサポートあり。
  • 海外でデータ通信が可能。

ドコモのデメリットとしては以下のような点があげられます。

ドコモのデメリット
  • 月額料金が高い。
  • 余ったデータ容量の繰り越しができない。
  • 通信速度の切り替えができない。
  • データ容量の追加購入料金が高い。

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